HOME > NEWS > 地域の子どもが越境・挑戦するための「きっかけ奨学金」を、全国の「きっかけびと」と創るクラウドファンディングを開始

NEWS

2024.01.19

地域の子どもが越境・挑戦するための「きっかけ奨学金」を、全国の「きっかけびと」と創るクラウドファンディングを開始

子どもたちが、生まれた場所や環境に関係なく世界を拡げられる学びの場や機会の運営を事業とする株式会社あしたの寺子屋(本社:北海道札幌市、代表取締役:嶋本勇介)は、地域の子どもが越境・挑戦するための「きっかけ奨学金」を創設するため、2024年1月19日(金)より、クラウドファンディングサービス「ACT NOW」にて支援金の募集を開始します。

■クラファンページ:https://actnow.jp/project/kikkake-project/detail

■ プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000072875.html

■地域の子どもたちの“夢やチャレンジの一歩目”を応援する「きっかけプロジェクト」
あしたの寺子屋は、2023年9月に地域の子どもたちの夢やチャレンジの一歩目を応援する「きっかけプロジェクト」を立ち上げました。本プロジェクトを通して、現在住んでいる場所に関わらず、大人が自分なりのおせっかいをかけあい、地域の子どもたちをみんなで育てていけるような仕組みの実現を目指しています。

私たちは本プロジェクトを物理的な距離を超えて繋がり合うバーチャルの「きっかけ町」と捉え、支援者は住人として「生まれた場所や環境に関係なく世界を拡げられる社会」を共に実現する仲間になります。

本プロジェクトでは、挑戦のために必要な資金を提供する「きっかけ奨学金」と、住人の”経験”を提供する「きっかけ書店」を通して、継続的に子どもたちの挑戦・越境を支援します。まずは、今回のクラウドファンディングを通して、50人の地域の子どもたちの挑戦・越境を応援します。翌年度には年間100人の挑戦を応援し、将来的には毎年1,000人(人口3万人未満の1,000町村と同数)の子どもたちを応援することを目指します。

<きっかけ奨学金>

住人から支払われた「きっかけ町」の町内会費を活用し、子どもたちの挑戦・越境を支援します。まずは、私たちが事業で関わる地域や、地域で学校と地域をつなぐ教育コーディネーターがいる北海道を中心とした23の市町村の子どもたちを対象に支援をスタートし、当面は北海道内での地域の拡大を目指していきます。

現在の実施地域

北海道:札幌市 / 美幌町 / 網走市 / 八雲町 / 上川町 / 小清水町 / 上士幌町 / 比布町 / 南幌町 / 上川町 / 標津町 / 斜里町 / 中富良野町 / 名寄市 / 大樹町 / 利尻町 / 厚真町 / 弟子屈町

青森県南部町 / 京都府京都市 / 福岡県広川町 / 熊本県大津町 / 鹿児島県奄美市、他

<きっかけ書店>

住人は、自身の人生のきっかけとなったヒト・モノ・場所とのストーリーをオンライン上の「きっかけ書店」に寄贈します。地域の子どもたちは「きっかけ書店」をいつでも閲覧でき、各寺子屋の授業でも定期的に住人たちのストーリーに触れる機会を作ることで、新しい価値観に出会い、挑戦するためのきっかけを提供します。

■ クラウドファンディング概要

-募集期間:2024年1月19日〜 

-参加方法:毎月1,000円〜の定期購入により継続的な応援が可能です

-クラウドファンディングページ:https://actnow.jp/project/kikkake-project/detail

■ 支援金額とリターン

支援金:1,000円 【きっかけ町1丁目の住民票

<期間限定> 

第一弾:2024年1月19日〜2024年3月18日まで ※ 3月19日以降も継続し、リターンは更新予定

<リターン詳細>

・「きっかけプロジェクト」の最初の支援者「きっかけびと」として、きっかけ町の1丁目の住民票をプレゼントします。

・あなたの「きっかけ」のWebページへの掲載(2024年4月以降)

・活動報告書 (年4回)

・きっかけプロジェクト主催 オンライン交流会へのご招待券

■ クラウドファンディング実施背景〜地域格差で生じる2つの課題〜

<多様な刺激を受ける場所・人の数が少ない>

私たちがよく訪れる人口3万人未満の地域では、都市部と比較して多様な職業や生き方をする大人に出会う機会や刺激を受けられる場所に限りがあります。また、自分の世界を拡げるため、環境を変えるために移動する際には、移動距離や交通網の問題で、多くの費用がかかってしまいます。さらにこうした地域の保護者は、農業や漁業、酪農業などの一次産業従事者が多く、繁忙期は地元を離れることが難しい家庭もあり、結果として地域の中にこもって生活をしている子どもたちがたくさんいます。

<地域の外に刺激を受けに行くハードルが高い>

移動費や学校外での活動に付き添う人がいないという点から、地方に暮らす子どもたちが「実際に会いに行く・見に行く」ことが難しい構造になっています。そうした課題の解消に向け、文部科学省の方針により、地域と学校の間をつなぐ役割を持った「教育コーディネーター」の人材配置が進められている一方、多くの町ではそうした人材を配置できずに困っているのが現状です。また、コーディネーターが配置されたとしても、実際にコーディネーターと生徒が新たな挑戦するときの費用や人的リソースが足りないなどといった課題も存在します。

これらは複数の自治体で起きている問題であり、1つの地域だけでは解決することが難しく、複数の地域で、多様なプレイヤーとの連携を通じて課題解決に取り組んでいくことが必要だと考えています。そこで、私たちは、きっかけプロジェクトを通し、奨学金と経験を提供することで継続的に子どもたちの挑戦・越境を支援したいと考えています。

■ 夢や挑戦の募集と実施まで

 毎月月初に締め切りを設け、対象地域から子どもたちの夢や挑戦を応募用紙にて募っています。これに加え、子どもたちとオンラインで面談をし、応援するプロジェクトを決めています。

■ 資金の使い道

支援者から集めた資金は以下の用途に使用する予定です。

・地域の子どもたちの挑戦・越境に係る費用に充てる「きっかけ奨学金」(60%)

・「きっかけ町」の運営に係る事務局費用(人件費/販促費等)(30%)

・システム利用料(10%)

■ これまで応援してきた「きっかけ」

様々な方からのご支援を頂きながら、2023年9月より試験的な取り組みを進めるなかで、これまでに計20名(8地域)を超える子どもたちからの応募があり、うち11名のプロジェクトを採択し支援を行っています。さらに、本プロジェクトは中小企業庁の「地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業補助金」にも採択され、本格始動に向けた強固な体制を構築できるようになりました。

■ あしたの寺子屋 代表  嶋本勇介 メッセージ

半年間丁寧に準備を重ねてきた「きっかけプロジェクト」を公開し、多くの方々と一緒に大きくしていけることを大変嬉しく思っています。やりたいことの一歩目を踏み出すのに必要なのは、案外小さなきっかけだと思うんです。「自分にはどうせ無理だ」と心の中にしまっていたやりたいことが、近くの大人から「やってみなよ」と背中を押され、現実のものになっていく瞬間を私たちはたくさん目にしてきました。どこからでもその瞬間に立ち会い、一緒にワクワクを共有できるのが、僕らのきっかけプロジェクトです。ぜひ、楽しみながらこのプロジェクトに参加していただきたいと思います。

記事一覧に戻る